【ペットの防災】ペットの包帯の巻き方

ペットがケガをしてしまったら・・

毎日元気いっぱいに走り回るワンちゃんネコちゃん。どんなに気をつけていても、事故やケガはいつ・どこで起こるかわかりません。
地震などの災害時はもちろん、日常生活にも思わぬケガを負わせてしまうリスクが潜んでいます。
「ペットのケガ」というと、皆さんはどんな状況を思い浮かべますか?

☑災害時のがれきで肉球が切れてしまった
☑台風で建物の窓ガラスが割れ、足に刺さってしまった
☑ドッグランで突然、他犬に耳を噛まれた
☑家具や階段から落下してしまった
などなど・・

もし、大切なペットが目の前でケガをしたり出血が止まらなくなったら、私たち飼い主はパニック状態になってしまうかもしれません。すぐに動物病院へ連れていくのが一番ですが、連れていけない状況だったり、また災害時は病院も機能していない場合もあります。

それでも、そんな時に私たちがしてあげられることが実はたくさんあります。
今回は、私が「ペットセーバー講習」で学んだことの中から「ペットの包帯の巻き方」についてご紹介させていただきたいと思います!

応急処置をする前に

いきなり処置を始めるのではなく、処置を行うための準備をしましょう。

1.ペットを安全な場所に移動させる

周りを確認し、まずは安全な場所に移動させましょう。ペット自身が動けない時は毛布やバスタオル等にくるんで移動してあげましょう。

2.グローブをする

ケガをした傷口にはたくさんのばい菌が付いてます。血液などの体液に触れる場合は感染予防のため、必ずグローブをしましょう。
ただ、グローブを持ってないという場合も多いと思います。そういう場合は、できるだけ傷口に触れないように気をつけましょう。

3.口輪を付ける

咬傷(こうしょう)を防止するために口輪を付けます。
ペットに応急処置を施す時、痛みや興奮状態から、処置をする人を噛んだり暴れたりすることが考えられます。
安全に手当てをするために、包帯、タオル等で口輪を作り、噛み付き防止しましょう。
また、猫の場合は引っ掻かれないように体全体をタオルでくるみ、ケガをした部位だけを見えるようにしましょう。
(この口輪も包帯で作れますので、下で紹介します)

4.包帯を巻く箇所の事前処置

包帯を巻く必要がある箇所を、先にきれいな水で洗い流し布でふきとります。
患部にガーゼや布などを軽く押し当てて止血しましょう(圧迫止血)。 この時強く押し過ぎないように注意が必要です。
尚、顔周りのケガには伸縮性のない綿包帯を使い、足や胴体などは伸縮包帯を使います。

包帯の巻き方

いよいよ実際の包帯の巻き方をご紹介します!

用意するもの

・ガーゼ(または布)
・包帯

上記のものが無い場合は、代用できるものを探して利用しましょう。
できるだけ清潔なもので、同じ処置ができれば大丈夫です!

その1:口輪を作る

前の項で紹介した、噛み付き防止のための口輪を包帯で作ってみましょう。

①包帯を両手に持ち
②輪を作り
③ペットの後ろからアプローチして
④ペットの顎の下でクロスして(鼻腔を締めすぎないように注意する)
⑤そのまま包帯を後ろにまわして
⑥後頭部で結ぶ

※包帯がない場合は紐状のものやタオルで代用できます。応急処置が終わったら咬傷防止用の包帯は必ず取りましょう。ぬいぐるみを使用したため、最後の結ぶ位置がやや下がってますが、実際には後頭部で結んでください。

その2:耳の出血を止める

耳に包帯を巻く場合は、伸縮性のない綿包帯を使用します。

①頭の上にガーゼ(または布)を置き、その上にケガをした耳、その上にさらにガーゼを置く(患部を2枚のガーゼで挟む)
②その上から綿包帯を巻いていく
③包帯がずれないために、ケガをしていない方の耳の前方と後方に交互に巻いていく
④最後はテープや留め具など道具は使わず内側に入れ込む

その2:足(肉球)の出血を止める

足の場合は、伸縮包帯を使用します。

①患部にガーゼを当て
②伸縮包帯で患部を数回往復させる
③隙間を作らないように下から上で包帯を巻いていく(伸縮包帯はよく伸びるため締め過ぎに注意する)
④次の関節まで巻き上げ、最後はテープや留め具など道具は使わず内側に入れ込む
※次の関節まで巻くことで動きにくい状態にして傷口への負担を減らす効果があります。

ちなみに、伸縮包帯の中でも、特に自着性のもの(包帯だけでくっつく)が有り、テープなどが不要なので応急処置の場合にも便利です。(ネット通販等で購入できます)

まとめ

いかがでしょうか?
包帯を巻くのはなかなか慣れが必要で、わたしもぬいぐるみたちを使って何回も練習してみました・・!実際のペットに巻く場合はもう少し難易度が上がるかもしれません。
それでも、今回ご紹介した応急処置を少しでも覚えておくことで、突然のケガに対してもパニックにならず落ち着いて行動できるかなと思います。また、適切な応急処置をすることはその後の回復にも影響してきます。
ただし・・これらはあくまで応急処置なので、処置後はなるべく早く動物病院に連れて行き獣医師による治療を受けましょう。

尚、ペットシッターベスティでは、
一般社団法人日本防災教育訓練センターの「ペットセーバー(First Responder/ERT 救急救助員)」
の資格を有してます。
大切なペットさんを全力で守れるよう今後も努力してまいりますので安心してお任せください!

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